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予報通りの爽やかな朝になった。
空に向かって大きく深呼吸をし、マリーナへ向う。 すでにシーホッパーは、フリッパーに繋がれ出陣を待っている。 「よぅ~し、いざ出陣だ!」 レーススタート海面に、1番のりで到着。 「さい先いいぞ!」 過去のレース展開を考えると大竹よりのコースを走った艇が上位になっている。 それにあやかる為、下マークあたりをうろうろと漂う。 この歳になるとセーリング技術や体力では、他の若い者にかなう訳がない。 ここは、経験回数とデーター量で勝負だ! データーベースでは、間違いなく大竹コースと出ている。 しかし、 風は序々に右(大竹と反対方向)へと振れてくる。 作戦変更だ! 上(本部船)のあたりが、かなり有利になった。 時間は、10分以上ある。さっき計った時は、上から下まで3分で行けた。 「よっし上へ行こう。」 「あれ~何だこりゃ!」 大型艇の壁が出来ている。 そのおかげで、まったくの無風状態になって止まってしまった。 どうしようも無い。 時計を見ると、すでに1分前を切っている。 「最悪・・・だ。」「スタートラインまで到達出来ないじゃん~」 呆然として、大型艇が出ていくのを見送る。 大型艇団が走り去って、やっと風が来た。 気を取り直して「さあ~出発だ!」 しばらく走って回りを見ると後方にライバルの小型艇が数艇見える。 どうやら、奴らもスタートを失敗したようだ。 ひょっとしたら俺は、トップ? 「よっしゃ。」急に元気になってきた。 時折入るブローにもフルハイクで立ち向かう。 いつもは、数分しか出来ないフルハイクも、なぜか全然疲れない。 後続艇がどんどん小さくなって行く。 トップを確信したその時、 先行する大型艇のセールの向こう側からオレンジ色のシーポッパーが現れた。 「OH! 凄いやつがおった!」「これは、かなわんかも。」 急に太ももから疲れが噴出してくる。 お尻を舟の中に入れて休もう、わぉ~!オーバーヒールだ、 下側のガンネルを海水が洗っている。 これでは、だめだ! シーポッパーは、キープフラットだろ?。 自分に言い聞かせ、お尻を舟の外に出し舟を起こす。 「うううぅ~きつぅい。」 最初のポイント可部島では、オレンジが数百m先行して通過する。 そこからは、風が後ろになる。 ハイクアウトから解放された。 「楽くぅ~」 待ってろよオレンジ! これから追いつき、抜かしてやるからな。 後方から念力ビームを送る。 しかし、離れ過ぎてビームが届かない。 俺のビームは、声が届く距離しか通用しないんだ。 オレンジは、真後ろから風を受けて最短距離を走っている。 同じ事をやってたんじゃ、追いつかない。 よし、ジャイブ攻撃だ! オレンジの後方を右へ行ったり、左へ行ったり何度も繰り返す。 確かに、スピードでは勝っているが、距離を走る為、近づいたようで近づかない。 これだけ、後ろをチョロチョロすると何か意識して行動を起こすはずだが、 オレンジは、全く動じない。ひたすらデッドランで最短距離を走って行く。 「ふてぇ野郎だ。」 次のポイント筏の角を通過し宮島水道に入る。 このまま真っ直ぐ行けばフィニッシュだ。 筏寄りにいい風が吹いている。オレンジもぴったり筏に寄せ真っ直ぐ走っている。 ここでジャイブ攻撃をすると風の悪い大野側へ行って、もっとひどい事になる。 セールを一杯出し、センターボードも引き上げ、ブームと反対側にアンヒールさせる。 オレンジの真後ろからデッドラン攻撃を開始する。 ブランケットに入れるには、距離が離れすぎている。 集中し最大パワーで念力を送る。 「おやっ!」 ビームが届いたのか、 突然、オレンジがジャイブをした。風の悪い大野側へコースを変えたんだ。 フィニッシュラインも見えて来た。 最後のチャンスだ! 集中力が一気に高まる。アドレナリン噴射! オレンジがやっていたように、今度は俺が最短距離を真っ直ぐ走る。 海峡の右と左に別れているものの、ほとんど同じ位置まで追いついた。 絶対に風は、こっちがいい。 2艇は、並んで、吸い込まれるようにフィニッシュラインへ入った。 こんな事があるのだろうか、同時着で計測された。 1番が2人になったんだ。 「ああ、おもろかった。」 来年もシーポッパーで出ようかね~ 上手な人は、出場しちゃダメだよ~
by eekaze
| 2009-09-14 12:01
| ヨット
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